今日注目の銘柄分析!これからの上昇に期待される有望株予想(11月20日発表)
本日の東京株式市場では、化粧品、スポーツ用品、電力、化学、保険など多岐にわたる業種で個別銘柄が大きく動きました。
地政学リスクや決算内容を背景とした売買が活発化し、外部環境への懸念が強い銘柄には売りが集中。一方で業績期待の高い銘柄やテーマ性のある化学関連には買いが入り、選別色の強い展開となりました。
化粧品業界:資生堂(4911)
化粧品国内大手の資生堂(4911)が大幅続落し、6日連続の下落となった。日中関係の悪化が懸念され、中国関連需要の鈍化が意識されたことが売りにつながった。午後1時55分時点で株価は2,192円と、前日比113.5円(-4.9%)安まで下落。4月21日の年初来安値を更新し、2016年2月以来およそ9年9カ月ぶりの安値圏に沈んだ。
スポーツ用品業界:アシックス(7936)
ランニングシューズで世界的ブランドを展開するアシックス(7936)が大幅続伸した。午後1時55分現在、株価は3,699円と前日比101円(+2.8%)高で推移。一時は3,769円まで上昇した。北米・欧州での販売好調や新製品の拡販期待が支援材料となり、堅調な値動きをみせた。
電力業界:東京電力ホールディングス(9501)
電力最大手の東京電力HD(9501)が大幅に売られ、3日続落となった。午後1時27分時点では835.5円と、前日比32.5円(-3.8%)安で推移。一時は779.2円まで売られる場面もあった。電力需給や原発関連の不透明感が投資家心理を押し下げている。
化学・電子材料業界:保土谷化学工業(4112)
有機EL材料を主力とする精密化学メーカーの保土谷化学工業(4112)が急反発した。午後0時43分現在、株価は1,888円と前日比157円(+9.1%)高で、東証プライム市場の値上がり率7位。一時は1,907円まで上昇した。有機EL材料の需要回復期待やハイテク関連の物色強まりが追い風となった。
保険業界:東京海上ホールディングス(8766)
国内大手損保の東京海上HD(8766)が大幅反落し、売りが優勢となった。午前11時19分時点で株価は5,386円と、前日比425円(-7.3%)安まで下落。東証プライム市場の値下がり率ランキングでトップとなった。海外保険事業の収益不透明感が意識され、利益確定売りも重なった。
本日は、地政学リスクや業績見通しによる影響が強く表れ、資生堂・東京海上HD・東京電力のように外部環境の懸念が重しとなった銘柄には売りが集中。一方でアシックスや保土谷化学のように業績や成長テーマのある銘柄には買いが入り、銘柄ごとの材料を軸に個別物色が進む展開となった。







